■ 一音一言物申す。(シベリウス編)(焼津 ワイン)
■ 一音一言物申す。(シベリウス編)(焼津 ワイン)
ワイン専門店ピノ ノワール店主から「一音一言物申す」と題しまして気軽にクラシック音楽を
語らせて頂きます。

店内でも流し、自宅でも頻繁に鑑賞するシベリウスのヴァイオリン・コンチェルト。
最初に、この作品に触れたのは、フルトヴェングラーとクーレンカンプでした。
LPレコード、勿論モノラル録音。(1943年)
音質は想像以上に悪かったが、あの神秘的で情熱がフツフツ沸きあがる演奏に感動したことを
覚えています。
さすがに、10代前半の私に全てを理解するのは難しく、理解するまでには4、5年かかりました。
この作品はヴァイオリン・コンチェルトの最高傑作のひとつにして難曲のひとつでもある。
しかし、難曲だから最高傑作とは限らない。
シベリウスの先人であるメンデルスゾーンなど難曲では無いが傑作中の傑作である。
やはり、聴き手に深い感銘を与え、ソリストに何回でも演奏してもらい歴史を重ねる。
これが傑作の必須条件なのかもしれません。
シベリウスと言えば愛国心の塊で頑固者なイメージを持たれる方が多いと思いますが、
意外と遊び人でだらしがない面もある。と、言うかそのものの人物なのだ。
巨額な借金、女性関係、ワインと葉巻のヘビーユーザーとして有名。
かと思うと、繊細な感性の持ち主でヴァイオリニストを断念するなど人間味を持ち合わせている。
ここで、【一音一言】!!
私の好きな395小節からが決定的な聴き所なのだ。
静動合わせ持ち興奮無しでは考えられない。
技巧的なパッセージが待ち受け、それを越えまた難関と、聴き手としては楽しみなのだ。
405小節Vnがトリルを奏でている時に弦楽器のピッチカートは、これから始まるヴァイオリンとオケの、
火花散る駆け引きを予感させる緊張感がたまりません。
440小節のアルペジオは15小節続き、フルートが147小節で奏でた旋律がオブリガート的に
再現され印象的。
まさにコーダは、ヴァイオリンの技巧とそれに拮抗するオケとの真剣勝負。
聴き手に油断は許されません。
私はこの作品に入り込み真剣勝負に加わる。
台風でも空から槍が降ってきても互いに譲らない勝負なのだ。
一聴あれ!!
ワイン専門店ピノ ノワール店主から「一音一言物申す」と題しまして気軽にクラシック音楽を
語らせて頂きます。

店内でも流し、自宅でも頻繁に鑑賞するシベリウスのヴァイオリン・コンチェルト。
最初に、この作品に触れたのは、フルトヴェングラーとクーレンカンプでした。
LPレコード、勿論モノラル録音。(1943年)
音質は想像以上に悪かったが、あの神秘的で情熱がフツフツ沸きあがる演奏に感動したことを
覚えています。
さすがに、10代前半の私に全てを理解するのは難しく、理解するまでには4、5年かかりました。
この作品はヴァイオリン・コンチェルトの最高傑作のひとつにして難曲のひとつでもある。
しかし、難曲だから最高傑作とは限らない。
シベリウスの先人であるメンデルスゾーンなど難曲では無いが傑作中の傑作である。
やはり、聴き手に深い感銘を与え、ソリストに何回でも演奏してもらい歴史を重ねる。
これが傑作の必須条件なのかもしれません。
シベリウスと言えば愛国心の塊で頑固者なイメージを持たれる方が多いと思いますが、
意外と遊び人でだらしがない面もある。と、言うかそのものの人物なのだ。
巨額な借金、女性関係、ワインと葉巻のヘビーユーザーとして有名。
かと思うと、繊細な感性の持ち主でヴァイオリニストを断念するなど人間味を持ち合わせている。
ここで、【一音一言】!!
私の好きな395小節からが決定的な聴き所なのだ。
静動合わせ持ち興奮無しでは考えられない。
技巧的なパッセージが待ち受け、それを越えまた難関と、聴き手としては楽しみなのだ。
405小節Vnがトリルを奏でている時に弦楽器のピッチカートは、これから始まるヴァイオリンとオケの、
火花散る駆け引きを予感させる緊張感がたまりません。
440小節のアルペジオは15小節続き、フルートが147小節で奏でた旋律がオブリガート的に
再現され印象的。
まさにコーダは、ヴァイオリンの技巧とそれに拮抗するオケとの真剣勝負。
聴き手に油断は許されません。
私はこの作品に入り込み真剣勝負に加わる。
台風でも空から槍が降ってきても互いに譲らない勝負なのだ。
一聴あれ!!
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