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悩ましいクラシック音楽界の現状 (焼津 ワイン)

悩ましいクラシック音楽界の現状

クラシック音楽の斜陽。

その要因の一つは、マニアの私ですらどの演奏を聴いても違いがわかりずらい優等生な演奏。

コンクールで入賞だとか優勝だとかの経歴が並ぶ。

往年の指揮者のようにコレペティートルなどの下積みから大成した人物は今は少ない。

これが原因の一つでもある。

昔の指揮者は個性たっぷりで、どの演奏も面白い。

オイゲン・ヨーフム。

没後27年。

カラヤンとバーンスタインはヨーフムと数年違いで亡くなっているが、
今でも名前は頻繁に見かける。

しかし、ヨーフムは完全に過去の人である。

華のある指揮者ではなく、職人的指揮者であった。

ですが、隠れた名指揮者であり彼により鍛えあげられたオケも多い。

この基礎がありバイエルン放送交響楽団の響きがある。

バイエルンは正直、ベルリン・フィルなんかより相当いい。

そして、定評あるブルックナーの演奏。

未完の大作第9番。

ブルックナーの個性とヨーフムの個性が対峙し独自のハーモニーが響く。

興味のある方は【クリック】

最高。



















2010 O.P.P (焼津 ワイン)

2010 O.P.P

アメリカピノ ノワールの注目産地の一つはオレゴン州の
ウィラメット・ヴァレーだろう。
早くからAVAに認定されオレゴン最大のAVAでもある。
オレゴンはブルゴーニュに比べ雨が多く、しかしそれは冬から春に集中するので粘土質土壌の大地に蓄えられる。

 OPP.jpg


★ 2010 O.P.P
  ムートン・ノワール

このワイナリーのワインは興味深いワインばかり。
知る人ぞ知るアンドレ・マック氏が07年に興したワイナリー。

香りは華やかでピノ ノワールの特徴を掴みやすい。
ラズベリーや野いちごのコンポートなどの香りを楽しんで下さい。
そしてダージリンのような紅茶の香りは、わくわくもするし感激もする。
どちらかと言えば、まろやかな果実味で嫌味のないタンニンは好印象。
広がりを感じる酸は、ウィラメット・ヴァレーの特徴の一つです。
ムートン・ノワールのホースシューズ・アンド・ハンドグレネイスも
見事でしたが、このO.P.Pも合格以上である。

ワイン全般に言えますが、
ゆっくりとした時間を確保できる日に楽しんで頂きたい。












一音一言物申す。(ブラームス編4)(静岡 ワイン)

一音一言物申す。(ブラームス編4)

ワイン専門店ピノ ノワール店主から「一音一言物申す」と題しまして気軽に
クラシック音楽語らせて頂きます。

2390.jpg


私の好きなブラームス。
店内でもブラームスの音楽を定期的に流しています。
第4シンフォニーは清流のように美しい作品。
川のせせらぎあり、力を蓄えた流れあり時に激流でもある。
ブラームスにとって最後のシンフォニーである第4番、
語りだせばきりがありません。
それこそ初演以来数々の名演、力演などがあり並行、垂直聴きの
醍醐味を堪能できる。
まさに、ヨダレが垂れそうになるクラシック音楽の一皿。
色々なシェフ(指揮者)で楽しむブラームスは美食の宝庫なのだ。

ここで、【一音一言】!!

第2楽章、30小節のヴァイオリンが第1主題を変形させて奏でる。
とても美しくブラームスにしびれてしまう。
この第2楽章は金管、木管楽器と弦楽器の音の受け渡しが聴き所。
「バトンさばき」の上手さがオケに求められるのだ。
この30小節のVnの前にクラリネットとファゴットの奥ゆかしい旋律がバトンとして渡される。
とても優しく感動的なのだ。
そして31小節で一オクターブ上がり何とも心に染み渡る。
ある意味典型的パターンかもしれませんが、アンダンテでゆるやかに聴き手に語りかける。
この第2楽章は、さらりと演奏する「面白くない指揮者」もおりますが、
カール・シューリヒトなどは心得たもので「バトンさばき」は超一流。
1961年9月、バイエルン放送交響楽団との演奏は随一だ。

この【随一だ】は時、天候、年齢、経験、貯蓄、、充実感、悩み、高揚感により微妙に変化します。(笑)






ソーヴィニヨン・ブラン ミュスケ・クローン

2013 ソーヴィニヨン・ブラン ミュスケ・クローン

ワイン専門店ピノ ノワールから、面白いSBを発見。

私、苦労しました。

ジャングルでは、怪物ゴリラに追いかけられ、水辺では体長10M以上のワニに出会い。

と、ワインとは全く関係のない土地で単なる苦労。そして遂に発見・・・・。

と、先日見た夢であった。

どうせ夢ならゲルマン系金髪お姉様に囲まれる夢がいいのに・・・・。

と願望はである。

 ボド


☆ ワインの楽しみ方の一つは品種にある。

当店ご来店のお客さんで初心者の方には、4つ位品種を覚えると楽しいです。

とアドヴァイスをしています。

白は、やはりシャルドネとソーヴィニヨン・ブラン。

しかもSBにもクローンは存在する。 驚く事にクローンの数はとても多い。

108番クローンで有名なボルドーはさすがに香りが華やかである。

産地もフランスからドイツ、イタリア、南ア、豪州そしてNzなどで活躍。

そして、今回は国力低下な超大国アメリカのカリフォルニア。

甘口タイプも生産されていたのは、もう昔。

辛口タイプでグリーンなタイプからトロピ系まで、実に幅が広い。

そして、クローン・ミュスケ。これがいい。

SBをより華やかにそして深みを感じる。

近年、カリフォルニアで栽培する生産者が増えていると言います。

興味のある方は体験の価値有り!!


☆ 2013 ソーヴィニヨン・ブラン ミュスケ・クローン
  ボドキン・ワインズ









ブルックナー最後の交響曲。 (焼津 ワイン)

ブルックナー最後の交響曲。

 ブルックナー

ブルックナーの作品は神秘的である。
しかも長大であり経験を積んだ指揮者でなければブルックナーは響かない。
ある意味、楽器と同じでもある。
ヴァイオリンでもピアノでも最初から綺麗な音は出ない。
開放弦でさえ綺麗な音を出すのは経験がいるのだ。

後期3部作であれば、一楽章だけでベートーヴェンの第5番が
すっぽりと入ってしまうブルックナー。
いかに長大かがわかって頂けたとかと思う。
私はどの作品も愛しているが、未完の第9番は永遠の響きだと思っている。
死の予感と影を感じながらの作曲が、この作品に深みを与えた。
第3楽章のアダージョは、どの作曲家でも届かなかった高みである。

こんな作品ですから音源の宝庫でもある。
名盤中の名盤は老巨匠カール・シューリヒトが指揮した演奏。
これに異論があるブルックナー愛好家はいないと思う。
演奏後、シューリヒトがウィーン・フィルのメンバー一人一人に握手をした
逸話は感動的です。

しかし、今回はムラヴィンスキーの演奏をあえておすすめしたい。
旧ソ連の指揮者。緻密なアンサンブルと迫力ある金管は圧巻。
余分な脂肪を努力で削ぎ落とした異端的なロマン派演奏。
第2楽章のスケルツォは緊張感が伝わる名品だ。
これは、もう音楽ではなく一つの造詣物である。

★ 私が夢中な作曲家 ブルックナー作曲
  
  交響曲第9番 ニ長調 【原典版】
  
  ムラヴィンスキー 指揮  
  レニングラード・フィル
  1980年1月30日 ライブ録音

ブルックナーは煩わしい作曲家でもある。
改訂版の存在である。
ハース版、ノヴァーク版など異論はあれど存在する。
厳密に研究するとブルックナーの改訂した版もある。
私はノヴァーク版が好きですが、これも解釈が分かれる問題である。

一聴きあれ!!






モンド (焼津 ワイン)

モンド

藤枝市でワインと言えば、ピノ ノワール。 本当っ?!!

まっ冗談は置いておき、ワインのご紹介です。

「ほらほら、赤ワインだからって赤面しないで・・・」 

 モンド


★ 2004 モンド 

シャトー トロロン・モンドのセカンド。
ファーストは06年にサン・テミリオン格付
プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ・ベーに昇格。
80年代後半にあのお金儲けの上手な、いや失礼しました。天才醸造家の
ミシェル・ロラン氏を迎え品質が向上。
またまたロラン氏の懐が潤いました。いや失礼しました情熱が報われました。
しかしね~!!映画「モンドヴィーノ」のロラン氏はインパクトがあったね。
クラシック音楽界の帝王カラヤンには、敵いませんけど・・・・。
何たって、ジェット機の操縦まで自身でやるからね。
それと彼ね。スキーで山頂まで行くのはヘリだったしね。
ヘリで山頂へ行き滑走し、またヘリで・・・を繰り返すらしい。
と普段は無口な私ですが脱線したので、気合入れ本線へ!!

と、言ってもこのシャトーは私がお気に入りでもある。
何だか矛盾してるって、紳士、淑女はそんな事は言いませんね。

わかりやすい味わいで深みと上品さを兼ね備えたパーフェクトなワイン。
セカンドといえでも、この血統はしっかり受け継いでいます。
各種スパイス、ヴァニラなどの、香りを追っても味わいを追ってもおいしい。
豊かなエキスに丸みのあるタンニンと支えるしっかりとした酸。
期待させる書き方をしましたが、それを裏切らないセカンドです。

しかもトロロン・モンドと比べると、やはりお安い。




ハンス・クナッパーツブッシュ  (焼津 ワイン)

ハンス・クナッパーツブッシュ

日本ではクナと呼ばれ一部の人からは尊敬されている。

フルトヴェングラーとほぼ同年でありながら1965年まで生きた大指揮者。

ブルックナーやワーグナーの演奏は歴史に残る名演。

また、ブラームスも独自の境地に達している。

動画でクナの面白い演奏を発見しました。

興味のある方は【クリック】

ベートーヴェンのコリオラン、エグモントそしてレオノーレ第3番は今日でも人気が高い。

レオノーレ第3番。

この作品、フルトヴェングラー、チェリビダッケ、カラヤン等々、音源は豊富。

そして神様フルトヴェングラーはリハーサルの音源もある。

そしてクナの演奏・・・・・。

往年の指揮者らしいアインザッツ。

力を溜め、溜めきれず崩壊したような衝撃的な響きである。

ほとんど動きのないクナ、であるが素晴らしい表現が出来る、
これがクナである。

さすがに、第1、第2次世界大戦を体験し、ヒトラーに嫌われ辛辣を舐めた。

バイロイト事件など逸話は多い。

はっきり言って、現代人によるクラシック音楽は全く面白くない。

○リントンや○ーノンクール、ありゃーサーカスかっ!!

やはり、時代背景がその人物を造り素晴らしい演奏に繫がっていると痛感。

ミモレットの熟成した旨み成分だっぷりのあんな演奏を生で聴きたいね。
















1歩二歩高級ワインは当店で!!
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   【店舗ご紹介】

ピノ ノワール店主

Author:ピノ ノワール店主
静岡県藤枝市
ワイン専門店ピノ ノワール店主。
(社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ。
ワインとクラシック音楽に生涯をかけています。
近隣の焼津市、島田市、静岡市、浜松市や相良、御前崎からもご来店。
バッハからストラヴィンスキーまで幅広くクラシック音楽を溺愛。
自らもヴァイオリンを弾き人生に華を添えています。
そんな超個性豊かな店主ですが宜しくお願い致します。
銘器ヴィヨームと私
私がベートーヴェンのスプリング・ソナタを弾いている写真。(1991年)
1850年製の銘器 ニコラ・ヴィヨーム。
当店のHPは以下をクリックhttp://www.p-noir.com/

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酒造業から酒類問屋を経て新たにワイン専門店としてがんばっております。
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【会社情報】
ワイン専門店ピノ ノワール
(株)杉井隆治商店
創業明治37年
会社設立43年
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定休日:水曜
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